借金の返済でどうにも首が回らなくなると、自己破産ができます。自己破産をして免責が認められると、どれだけ多くの借金をしていても帳消しになります。それまで自転車操業で返済を繰り返していたり、金策に走り回っていたことを考えるととてもありがたい制度ですが、当然ながら生活にも制限を受けます。まず、自分が持っている財産はほとんどを失うことになります。

住宅はもちろんのこと、価値があるとみなされたら車やアクセサリーも該当します。ただし、最低限の生活に必要なものは残されます。また、一定の職業につくことができなくなります。これは免責が成立する一定の間だけですが、現実に警備員や弁護士などの職業についていた場合は離職することになり、一部の人には大きなデメリットです。

今後、クレジットカードを作ることはできませんし、もちろん、キャッシングもできません。ETCカードが使えなくなるのは大きなデメリットです。破産管財人が選任された場合は、引っ越しが自由にできなくなりますし、手紙などもチェックされます。官報にも記載されます。

自己破産すると多くのことで制限されますが、生活に支障が出るかどうかは人それぞれです。制限を受ける職業についておらず、財産もほとんど持っていないといった人にとっては、クレジットカードが作れなくなる程度で生活への影響はほとんどありません。しかし、人によっては職や住宅を失うなど生活の基盤をゆるがす大きなデメリットがあります。