過払い金請求をすれば、金融機関に払い過ぎていたお金を取り戻すことができます。もちろんこれは本来払わなくてもよかった自分のお金ですので、当然といえば当然の権利なのですが、心配なのはその情報がブラックリストに載ってしまうかどうかです。ブラックリストに載ってしまえば、その後しばらくの間は金融機関との取引ができなくなりますので、生活にも支障をきたしかねません。一般的にブラックリストと呼ばれているのは、金融機関が利用者の情報を得るために利用する信用情報機関の登録情報のことです。

金融機関との取引情報はすべてこの信用情報機関に登録され、加盟している全ての金融機関はこの情報を共有することができるのです。では過払い金請求をした場合はどうなるのでしょうか。結論からいえば、過払い金請求の場合は信用情報機関へ登録されることはありません。以前は契約見直しとして情報が登録されていたのですが、債務整理とは性質の違うものと金融庁が認めたため、現在は過払い金請求をしてもブラックリストに載ることはなくなったのです。

このように現在では、過払い金請求をしてもブラックリストに載ってしまう心配はありません。したがって請求後の金融機関との取引のことを考えることなく、手続きを進めることができます。この手続き自体は自分でおこなうこともできますが、弁護士や司法書士に依頼したほうが無難ですので、まずは相談してみることから始めてみましょう。