自己破産のメリットとデメリットについて

多重債務者になっても、自己破産すれば全てをリセットできると思ってる人がいるかもしれません。これについては、ある程度正しく、ある程度間違った認識であるといわなければなりません。つまり、自己破産と一口にいっても、メリットもあればデメリットもあるということになります。また、借金については確かにリセットしてチャラにできますが、社会的な地位や人間関係のことも含めて考えれば、全てをゼロにできるわけではありません。

まずメリットからいえば、実際に破産手続開始決定がなされれば、それによって今ある全ての債務が免除されますので、借金については文字通りゼロにすることができます。一方、デメリットについても見ておかなければなりません。まず、自己破産をすると一定の財産を失うことになります。一定の財産とは、債務者にとって必要最低限の財産を除く全ての財産ということです。

破産宣告すると、本人の生活に必要な最低限のお金と財産は残すことが許されますが、それ以外の換価可能な財産は全て、債権者に配当されたり換価されたりします。このように一定財産が処分されて自分のものでなくなることは、デメリットになります。また、本人は自己破産して借金から逃れることができても、連帯保証人はそうはいきません。自分の借金に連帯保証人が付いていた場合は、自分が破産宣告していても取り立ては連帯保証人に向かうことになりますので、保証人になってくれた人たちに迷惑がかかることになります。

以上のように、自己破産することにはメリットとデメリットがあります。

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